ここに一冊の本があります。 ロゴスキーの初代料理長「長屋美代」が昭和42年に出版した「生きて愛して」(主婦の友社)という本です。 この本は、岐阜の造り酒屋に生まれた美代が軍人に嫁ぎ、戦後、生活のために、 自分にとっては見たことも食べたこともないロシア料理を生業にし、 日々の営業のかたわらロシア語を覚え、ロシア料理原書を読めるようになり、 ソ連に修行の旅に出て、日本にロシア料理を広めていく日々と、 それを支える家族愛について書かれた本です。 この本の中に昭和26〜27年の頃のロゴスキー創業時の話があります。 創業者の長屋緑、美代夫妻がともに40歳代後半の頃のことです。 書き手である美代が59歳の時に振り返って書いています。 一冊の本の途中から抜粋して転記しましたので、読みづらいところもあるかと思いますが、 苦労のなかにも笑いのあるヨチヨチ歩きのロゴスキーの姿をどうぞお楽しみ下さい。